三回忌法要の基本(服装や香典・お布施の金額、招待状・案内状の文例)

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故人が亡くなってから2年目の命日に当たるのが三回忌法要です。3年目ではないことに注意しましょう。1周忌は1年目だったので分かりやすいのですが、これ以降の年忌法要は、年数の方が1年差し引かれることになります。

四十九日や一周忌に続き、三回忌は身内だけではなく友人や知人を招待して盛大に行われます。しかし、この後の年忌法要は規模を縮小し、親類だけで執り行うことが多くなります。

なお、法事は必ずしも命日に行われるわけではありませんが、遅れることはありません。そのため、命日よりも前に行われることはありますが、それよりも後にはならないのです。

これまでにも四十九日や一周忌の法事を施主として執り行ってきた経験や参列したことがあれば、三回忌法要もそれほど難しいことではありません。ただし、1年経てば忘れていることもあると思います。服装や香典の金額、お布施の相場を始めとして、案内状や招待状、挨拶の文例などを確認することで、マナーを守りましょう。

三回忌法要の服装

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年忌法要の場合には、回数を重ねるごとに略式な服装に移行していきますが、三回忌の段階では施主は喪服を着用し、参列者も略式礼服を選んでおくのがよいでしょう。

この段階では、まだ服装もしっかりしたものを選ぶのがマナーですので、基本的に一周忌と同じように考えておけばよいでしょう。特に施主の方が参列者よりも正式な格好ではないことは避けなくてはなりません。

服装に合わせて、靴やカバンについても地味なものを選ぶようにしてください。女性の場合には、化粧も薄めのものにするほか、派手なアクセサリーや髪飾りも避けておきましょう。香水も控えめにしてください。

三回忌法要の香典の金額

親類の場合であれば1万円から2万円、友人や知人の方であれば5千円から1万円が三回忌法要の香典の相場となる金額です。食事や引き出物のことを考えると、このぐらいの金額が妥当なところでしょう。

法事が終わると会食があり、さらに引き出物も受け取ります。この引き出物の金額の相場が3千円から5千円ほどですので、あまりに香典が安いと迷惑になってしまいます。

なお、三回忌の香典の表書きは「御仏前」と記載しておきます。また、必須ではありませんが、お供えの品として花や線香、お菓子、果物などを持参してもよいでしょう。

三回忌法要のお布施の相場

以前ならお寺に質問しても、なかなかお布施の金額については答えてもらえないとされていましたが、最近では明確な返答が得られることも多くなっているようです。一般的な目安としては3万円ほどとなります。

ただし、三回忌法要のお布施の金額のほかに、お車代や御膳料を追加するのが一般的です。お車代はいわゆるお足代のことで、御膳料は会食に僧侶が同席しない場合に支払うお金です。それぞれ、5千円から1万円ほどが相場となる金額です。

三回忌法要のお布施の相場は以上の通りですが、気持ちによって調整してかまいません。本来的に言えば、決まった料金が存在するわけではなく、あくまで気持ちを表すためのものです。したがって、金額はあくまで参考程度にしてください。

お布施の金額には地域によってある程度の差がありますので、事情に詳しい知人や親類がいる場合には、相談してみてもよいでしょう。

三回忌法要の案内状・招待状の文例

法事の時に準備するのが大変なものとして、案内状や招待状があります。書くのが大変なことはもちろん、送付先を選ぶのも一苦労です。もっとも、一周忌の時に送った相手を参考にすれば、三回忌はそれほど難しくはないでしょう。

会食の準備もありますので、出欠は事前に分からないと困ります。そのため、往復はがきで案内状を送付するか、返信用のはがきを同封する必要があります。

案内状・招待状の文例を以下に示しておきますので、必要な箇所を変更してください。

「拝啓
花の便りが聞かれるころとなりましたが、皆様にはますます御清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、月日のたつのは早いもので、母が逝きましてから二年がたちました。
つきましては、来る○月○日午後十一時より三回忌の法要を営みたく、ご案内申し上げます。
つきましてはご多忙中誠に恐縮ではございますが、ご参会くださいますようお願い申し上げます。
なお、法要のあとの、ささやかな席も設けさせていただきますので、是非ともそちらへのご臨席も賜りますようお願い申し上げます。
敬具
日時
場所
住所・氏名」

三回忌法要の挨拶の文例

法事が済んだ後、参列して頂いた方にしっかり挨拶をするのは施主の大切な役割です。これまでにもお通夜や四十九日、一周忌などである程度要領をつかんでいる方も多いと思いますが、当日を迎える前にしっかり用意しておきましょう。

三回忌の挨拶の文例を示しておきますので、よろしければアレンジして使用してください。

「本日はお暑い中を父の三回忌にご焼香いただきまして、まことに有難うございます。
おかげさまで、無事滞りなく法要をすませることができました、生前と変わらぬご愛顧に私たち家族一同、心から御礼申し上げます。
大したおもてなしも出来ませんが、どうぞ楽しくご歓談下さいますようお願いします。」

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