香典のマナー

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通夜(お通夜)や葬儀、告別式の際をはじめとして、四十九日法要は一周忌、三回忌、七回忌などに持参することになるお金が香典です。それぞれの場面と故人との間柄に合わせて金額の相場が異なりますので、失礼のないようにしておきましょう。

まな、表書きの書き方な中袋の包み方、お札の選び方、包み方や冠婚葬祭の際に渡す時のマナー、香典返しを辞退する方法、参列者に対するお礼状の文章の例文など、気になる情報は多岐に渡ると思います。そうした問題を解決するために、当サイトを活用していただければ幸いです。

マナーを理解することによって、故人や遺族に失礼のないようにしておきましょう。

香典の金額の相場

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出すべき金額の相場は、相手との関係によって変わります。まず、故人が両親の場合には5万円以上、祖父母や兄弟姉妹のケースなら2万円から5万円、親戚なら付き合いの深さを考慮して1万円から3万円、友人や知人、職場の同僚や取引先であれば5千円から2万円というのが一般的な目安となります。

以前に相手から香典を受け取ったことがある場合には、その金額も参考にするとよいでしょう。お互いの付き合いの仕方に差を設けすぎるのはよくありませんので、相場の範囲の中で上手に調節することも必要です。

また、上記の金額は個人として支出する際の相場です。連名で出す場合にはもっと少額にすることもあります。会社の同僚が亡くなった場合には、社内規定で決まっていたり、暗黙の了解で香典の相場が存在することもありますので、そうしたケースにおいては、それに従えばよいでしょう。

会社関係で注意しておきたいのは、年配の方や上司の不幸の場合には香典の金額は少なめにし、若い人や社内の地位が低い人には多めに包むのがマナーとされていることです。特に、相手の年齢や地位が自分よりも大きく高い場合には、金額を控えめにするのが礼儀とされています。上司への気遣いのつもりで、相場より多く入れるべきと思う方もいると思いますが、その必要はないのです。

相場は地域によっても多少の違いがありますし、必ずしも厳密な目安ではありません。香典の金額ばかりにこだわらず、相手との関係を冷静に見極めることも必要です。

香典を辞退している場合

遺族が事前に香典を辞退することがあります。かつては相互扶助の意味合いが強かったのが、時代の変遷と共に付き合いのための出費の性格が強まってきたため、こうしたケースは増えているようです。

この場合には、当然ながら持参しないのが基本になります。相手が辞退しているわけですから、無理やり押し付ける必要はありませんし、相手としてもそれを望んでいることを表明しているわけですから、マナー違反にもなりません。

ただし、気持ちの表れとして、どうしても渡したいと感じる方もいると思います。そうした場合には、遺族の方に直接交渉してもよいでしょう。ただし、相手も辞退しているわけですから、あまりしつこく食い下がって迷惑をかけるのは避けてください。

香典返しの辞退

連名で少額のお金を出し合っているような場合には、香典返しの金額の方が高くなってしまい、遺族の負担を大きくしてしまうことになります。そこで、お返しは不要である旨を伝えて辞退することがあります。

はっきり辞退する意思を表明しないと、遺族としては判断に迷うものです。仮にも故人と付き合った方に失礼なことをしたくないと考えるあまり、たとえ少額であっても、念のため香典返しを贈っておこうと思う方もいますので、そのようなことのないようにしましょう。

まず、香典袋の余白に「お返しは不要です」あるいは「香典返し不要」と記載しておくとよいでしょう。これによって、辞退の意思が明確に伝わります。

それに加えて、受付で伝えておくことも忘れないようにしましょう。挨拶の最後に、「香典返しのお気遣いは不要でございます」と付け加えておけば、辞退の意思が伝わります。

お通夜と葬儀、どちらで渡すか

お通夜や葬儀・葬式・告別式に出席する場合、どのタイミングで香典を渡すかという問題があります。どれかにしか参列しなければ、その時に受付で渡しますが、どちらにも出るのであれば、特に決まりはありません。

そのため、お通夜の際に香典を持参してもかまいませんし、葬儀や告別式の時でもかまいません。もちろん、渡すのはどちらか1回だけですので、両方に参列したからと言って、2度渡すわけではありません。

なお、お通夜や葬儀に遅刻していった場合、すでに受付が終わっていることがあります。その場合には、必ず遺族に直接手渡しをしましょう。金額の多寡に関わらず、お金の問題ですので慎重になる必要があります。無断で霊前に供えるのはマナー違反ですし、後に紛失等のトラブルを生むきっかけにもなりかねません。

なお、お通夜や葬儀の場合には、どちらか一方に香典を持参すればよいのですが、その後四十九日や一周忌、三回忌法要などに呼ばれた場合には、その都度渡すことになります。法事のたびに出費がかさむと感じてしまうかもしれませんが、これにはお返しや会食に充てる費用の側面もあります。

香典に使うお札

避けなくてはならないのが新札です。用意万端にして待ち構えていたように感じられることもあるためです。もっとも、最近ではATMで簡単に新札が入手できるようになりましたので、以前に比べるとタブーの度合いは薄れているようですが、やはり古いお札を使った方がよいでしょう。

もっともあまりに使い込んでボロボロになったお札では失礼ですので、あまり汚れていないものを使用して下さい。このように言うと選ぶのが難しく思われるかもしれませんが、要は常識の範囲内であればマナー違反にはなりません。

新札しか用意できない場合には、折りたたんで折り目をつけておけば問題ありません。お札が新しいかどうかを厳しく鑑定するわけではありませんので、他にない場合には、このような対処法によって切り抜けることができます。

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